歌舞伎役者が監修し、歌舞伎メークの柄をプリントした“クールジャパン”らしい商品で、訪日客を中心に人気が沸騰。「ひと目で日本製と分かるデザインが好まれている」と森岩さんは話す。
この店に並ぶ約100種類のうち、外国製はわずか数点にすぎない。一心堂本舗も含め、各メーカーとも外国人観光客を意識してか、商品のパッケージに「MADEINJAPAN」と英語表記している。
安心感ある素材
美白や保湿効果をうたう美容液が注目されがちだが、その成分を余すことなく肌に浸すため、美容フェースマスクの素材にも日本の優れた技術が生かされている。
それが「不織布」と呼ばれる繊維素材だ。一般におしぼりや赤ちゃんのお尻拭きなどに使われているが、近年、美容フェースマスクへの応用が急速に増えている。
経済産業省の調査によると、高速のジェット水流を噴射し、繊維を絡み合わせてつくる美容フェースマスクなど向けの「スパンレース不織布」の生産量が、昨年は5年前と比べて約3割増えた。