ホテルオークラは8日、トルコに進出すると発表した。日系ホテルのトルコ進出は初めて。世界遺産で知られるカッパドキアで2017年に開業し、20年までにトルコの主要都市で3~5のホテルを展開する。近年、国内のホテル各社は海外進出を加速させており、海外での認知度向上によって将来的な訪日外国人客の取り込みにつなげる狙いがある。
オークラが開業するホテルは「オークラ スパ&リゾート カッパドキア(仮称)」。現地企業と共同出資して設立した合弁会社が運営し、オークラは44%(約1760万円)を出資する。今後は「オークラ」と「ホテルニッコー」のブランドでアンカラ、イスタンブールなどに広げる。
オークラが海外事業を強化するのは中長期を見据え、成長市場を取り込むためだ。オークラは海外に26ホテルを展開しており、今後はアジア・新興国市場を中心に20年までに50ホテルまで増やす計画。荻田敏宏社長は同日の会見で、海外展開の狙いについて「潜在的な訪日外国人客を現地市場で囲い込んでいきたい」と述べた。