レトロな近代建築が並ぶ京都・三条通(中京区)にある客席数100の小劇場で大記録が生まれそうです。1928ビルで上演中のパフォーマンス「ギア」。2012年以来のロングランで6月には京都公演1千回に到達するのです。
作り込んだ大掛かりなセット、プロジェクションマッピングを取り入れた光と音の中で演じるのは、世界大会優勝のブレイクダンサーや世界大会金メダリストのマイム俳優、世界で活躍するマジシャンたち。言葉は使わず、五感を刺激するので外国人にも子供にも大人気です。
きっかけはプロデューサーの小原啓渡さんが、日本にいる世界レベルのパフォーマーと知り合ったこと。国内で超一流の技量を披露する機会が少ない彼らに活躍の場を提供したい、観光客が集まる京都で新しいコンテンツを作りたい、との思いから生まれたのが「ギア」です。演出はオン・キャクヨウ=「御客様」、つまり観客の反応で演出は手直しされます。
実際に舞台にふれて感動したロシアの実業家のオファーで現地キャストによるロシア公演の準備も進んでいます。小さな空間に詰め込まれたぜいたくなパフォーマンス。演劇でもサーカスでもないエンターテインメント、あなたも体感してみては?
<プロフィル>
さわ・ともか 元東北放送勤務。1男1女のママ。パパの海外赴任に伴い、海外での子育ても経験。子育てアドバイザーの資格も持つ関西在住のフリーアナウンサー。
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