◎空回りから救ってくれた羽鳥アナウンサーの言葉
日本テレビの朝の顔として、『ZIP!』の総合司会を務める桝太一アナウンサー。3年前にこの大役に抜擢されるまでは、報道ニュースとスポーツ中継しか担当していなかった無名の存在。そんな彼はいかにして現在のポジションを築いたのか。
「初めのうちは、どうしたら羽鳥慎一さんみたいに気の利いたユーモアが言えるかとか、歴代の司会者に近づくことばかりを考えて空回りしていました」
そんな状況から救ったのは、前任者の羽鳥アナウンサーからの「桝らしくやればいい」という一言だった。
「一気に余計な考えから解放されました。その時点で僕にできるのは、真摯に伝えることしかなかったんです。どんなビジネスの現場でも、前任者のことは気になるものです。でも、意識しすぎるとうまくいきません。
自分に何ができるかを把握したら、スマートに振る舞えるようになりました」
次ページからは桝太一流の仕事術をさらに深掘りする。