通所リハビリで要介護重度者を受け入れ 生活改善へ「座れる」目指す (2/5ページ)

2014.3.8 17:22

言語聴覚士と発語と発声の訓練をする=埼玉県川越市の霞ヶ関中央クリニック

言語聴覚士と発語と発声の訓練をする=埼玉県川越市の霞ヶ関中央クリニック【拡大】

 同市に住む太田久子さん(64)=仮名=は週3回、日に約7時間を通所リハで過ごす。21年に脳出血で倒れて以来、要介護度は最重度の5。当初は座った姿勢が保てず、家でも寝たきりだった。しかし、2年ほど前から座っていられるようになった。

 夫の勇さん(69)=同=は「寝て過ごすか、座って過ごすかでは、見える風景が違う。ここでの運動で腹筋や背筋がついたおかげだと思う」と喜ぶ。

 久子さんは機能訓練に積極的だ。欠かさず行うのが、理学療法士との30分の歩行訓練。両脇を支えてもらい、約5メートルの平行棒を2往復する。スタッフは「実用的でないかもしれないが、本人の歩きたいという気持ちに応えたい」と話す。実用性に疑問がつくのは、発症から4年がたち、医学的には身体機能の大幅改善は見込めないからだ。だが、スタッフは生活改善の効果を実感する。「本人が歩きたくても、尿意があっても、家では介護者も高齢で介助できない。ここでなら歩かせてトイレにも連れて行ける」。久子さんも自宅ではオムツだが、通所リハでは介助でトイレに行く。

声も前より出るようになった。あうんの呼吸で冗談も嫌みも分かる

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