長年企業で働いてきた団塊の世代が定年を迎え、生活の場である地域社会に戻りつつある。「健康で時間もあるから何かやりたい」と思ったら、自治体の「地域デビュー講座」などを活用するのも一つの方法だ。地域活動に参加する際は現役時代の肩書を忘れ、自分から率先して動くよう心掛けたい。(竹岡伸晃)
活性化の担い手
「工具類はどんなものを使うのですか」「修理する内容は電気部品関連が多いのですか」。2月中旬、東京都江東区内で行われたボランティア団体「おもちゃ病院江東」による修理活動。次々と持ち込まれる子供のおもちゃを会員らが修理する様子を同区に住む相馬洋司さん(65)、大杉則夫さん(63)が質問をはさみながら熱心に見学し、簡単な作業を体験していた。