とまらぬ人口減少で神戸市がジリ貧!? ライバル福岡市に追い抜かれ出遅れ感満載 (4/5ページ)

2017.2.5 13:05

神戸市が進める移住体験事業「LIVELOVEKOBE」のイメージ。体験ツアーの中には着物を着付けてもらい街歩きするものもある(フェリシモ提供)
神戸市が進める移住体験事業「LIVELOVEKOBE」のイメージ。体験ツアーの中には着物を着付けてもらい街歩きするものもある(フェリシモ提供)【拡大】

  • 眼鏡店でオリジナルの眼鏡づくり体験もある「LIVELOVEKOBE」(フェリシモ提供)

 対大阪府で12年は約2500人の転入超過だったのが、26年には約700人の転出超過。東京には同比で5割増となる約1500人の転出超過だったという。

 さらに、再開発が進んだ西宮や芦屋、尼崎といった阪神地域の各市、西に隣接する明石市に対しても転出超過に陥っている。

 転出者は若い子育て世帯が中心。同じ金額で家を買うなら駅に近く、家も広くて新しい方がいい。保育施設など子育て環境も充実するなど、住みやすさが魅力的に映るようだ。こうした状況に、神戸市の関係者も「三宮周辺の再開発がこれから本格化するが、神戸市は人口の周辺自治体間競争で出遅れた」と話す。

ライバル福岡市は企業誘致50件以上

 今後も人口減が続くと、市税などの税収にも影響を及ぼす。若者が大阪や東京で就職すると、そこで家庭を持つ傾向にある。神戸市という関西の“大都会”も全国の地方都市と同じような状況になりつつある。

 神戸市は、人口で抜いた福岡市の好調の要因について、3年連続で50社以上の企業誘致に成功していることを挙げる。多くの企業が集まることで、九州や中国地方の若者の受け皿になっていると分析している。

 神戸市も28年1月にIT分野での起業を志す若者を支援する「神戸スタートアップオフィス」を開設。医療産業都市としての企業誘致も進めており、若い世代の呼び込みや引き留めに力を入れる。市担当者は「大学生の就職支援にどう結びつけられるか。若者に、神戸に魅力ある仕事があると思ってもらうことも重要だ」と話すが、後手後手感が否めない。

事業の成果はなかなか見えにくい

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