福島第1原発の現場を歩く 線量下降、防護服脱げる場所も (3/4ページ)

2016.2.8 21:44

防護服姿の作業員に混ざって、普段着で東京電力福島第1原発内の敷地内を歩く人ら。除染がすすみ防護服なしで歩けるエリアもできた=8日、福島県大熊町の東京電力福島第1原発(古厩正樹撮影)

防護服姿の作業員に混ざって、普段着で東京電力福島第1原発内の敷地内を歩く人ら。除染がすすみ防護服なしで歩けるエリアもできた=8日、福島県大熊町の東京電力福島第1原発(古厩正樹撮影)【拡大】

  • 解体が進む福島第1原発3号機建屋=8日、福島県大熊町(古厩正樹撮影)
  • 建設が進む海側遮水壁=8日、福島県大熊町(古厩正樹撮影)
  • 廃炉に向け作業が進む各建屋=8日、福島第1原発(古厩正樹撮影)
  • 建設が進む凍土遮水壁=8日、福島県大熊町(古厩正樹撮影)
  • タンク前で資材を運ぶ作業員=8日、福島県大熊町の東京電力福島第1原発(古厩正樹撮影)

 水素爆発で1、3、4号機が大破したが、いまではその面影を探すのは難しい。3号機では、大型の掃除機をクレーンを使ってつるし、建屋上部のがれきを吸い取る作業が見えた。

 4号機原子炉建屋内に入ると、事故当時1500体以上あった燃料はすっかり片付けられ、濁った水をたたえたプールがあるだけだった。

 1年前に来たときには放射線測定器が一気に毎時350マイクロシーベルトにまで上がり、駆け足での取材を余儀なくされた1、2号機原子炉建屋の西側に行ってみたが、線量は半分ほどに下がっていた。

 ただ、相変わらず汚染水をためるタンクの数に圧倒される。汚染水は今も増え続けており、その抜本的な解決は見いだせていない。

 事故から5年の節目を迎えても汚染水問題が片付かない限りは、復興にはほど遠いだろう。

デブリの全貌いまだ不明

 福島第1原発の廃炉作業で、いまだに全貌が捉えられないのがデブリの存在だ。高い放射線量を出すデブリをどう取り出すかが廃炉のカギを握っているが、その取り出し方法も定まっておらず、取り出した後の処理方法も決まっていない。

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