日本の科学技術立国の地位いつまで? 「ラズベリーパイ・ゼロ」600円の衝撃 (3/6ページ)

2015.12.27 07:14

ラズベリーパイ(左)は電子部品をブレッドボード(右)に接続してプログラムの実証を行う

ラズベリーパイ(左)は電子部品をブレッドボード(右)に接続してプログラムの実証を行う【拡大】

  • わずか5ドルで発売されたラズベリーパイ・ゼロ(英国ラズベリーパイ財団HPより)
  • 2月に発売されたラズベリーパイ・モデル2B。左のアイフォーン6より一回り小さい。

 専門誌ではゲームプログラムの紹介が人気となり、ユーザーは写経のごとく打ち込んでいくうちにBASICなどのプログラム言語を理解していったものだが、日本では「理系の人たち」だけの世界だったといえなくもない。昭和54年、代表的なパソコンだったNEC「PC8001」の定価は16万8千円で、大卒の初任給は10万9500円。子供が容易く買えるものではなかった。

 ブラックボックス

 総務省の調べでは、パソコンの世帯普及率は75・8%。スマートフォンは同49・5%(いずれも平成24年末)。パソコンは身近な存在となったが、一般には身近どころか「ブラックボックスと化している」との指摘は少なくない。

 小中学校の「パソコンの授業」で習うことは、編集ソフトを使った学級新聞の作り方や、表計算ソフト、メールソフトの使い方などだ。また子供用のコンピューター学習玩具として一般的なのは、タブレット端末を赤や黄色のプラスチックで装飾したもの。これらは液晶のタッチパネルの使い方を学べるし、内蔵ソフトで漢字を覚えたり、算数を学ぶこともできる。だが、コンピューターの仕組みを学ぶこととは縁がない。

その重要性は、軍事の世界では韓国が端的に示した

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