富野総監督は「人型のものを動かすというとが、工学的にどれだけバカバカしくて大変か。応用技術は生まれるだろうし、ブレイクスルーにもなる」と、プロジェクトがもたらす効果への期待も示した。「動かない1分の1を見せられたとき感動を受けた。自分を生かさせてもらっているという感触を得た。どうであれ動いてくれたら、次の何かを考えてくれる人たちが出てくるだろう。ばからしいからやめてしまえと言うかもしれないが、考えさせるためにやってみることは重要だ」。
さらに「遊び事かもしれないが、それを今できる平和な日本はすてき」とも。高さ18メートルのガンダムを作り、動かすという“遊び”に、企業や学術研究者といった大人たちが集まって真剣に取り組み、次代に役立つ技術を生み出す喜びを感じ、それを行える平和な世界を思う。そうした意義も、この「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」にはありそうだ。
このプロジェクトでは、来年2月29日までの期間で、第2次のアイデア応募を行っている。一次募集の結果や富野総監督等の言葉を踏まえ、より実現へと近づかせるためのアイデアが寄せられそうだ。