地に墜ちた名門「阪急阪神」ブランド 身から出たさび…危機管理意識薄く (4/5ページ)

2013.11.3 06:00

大阪市北区の新阪急ホテル。阪急阪神ホテルズは、ホテル事業の現場に精通した生え抜きの藤本和秀新社長のもとで信頼回復と再生に取り組むが、道は険しい=10月23日午後、大阪市北区(頼光和弘撮影)

大阪市北区の新阪急ホテル。阪急阪神ホテルズは、ホテル事業の現場に精通した生え抜きの藤本和秀新社長のもとで信頼回復と再生に取り組むが、道は険しい=10月23日午後、大阪市北区(頼光和弘撮影)【拡大】

 この日は、みずほ銀行が暴力団関係者への融資を放置した問題をめぐってOBを含む54人の大量処分に踏み切ると発表。塚本隆史会長ら役員3人は辞任し、佐藤康博頭取は報酬を半年間ゼロとしたものの、自らの辞任は否定した。

 みずほの会見はある意味、引責辞任を表明した出崎社長とは対照的だった。だが、出崎社長の引責辞任という重い決断を、評価する声は出なかった。

 身から出たさび

 「これだけ大きな問題を起こしたのだから、最初から社長が出て説明を行うべきだった。消費者目線が欠落している証拠だ。身から出たさびとしかいいようがない」と話すのは、企業広報・危機管理コンサルティングのエイレックス(東京都)の江良俊郎社長だ。

 コーポレートガバナンス(企業統治)に詳しい同志社大大学院ビジネス研究科の蔵本一也教授も「健康被害などが出ていないからと高をくくっていたのではないか。名門ブランドだけに謝れば何とかなると思っていたのだろう」とみる。

「報告と同時に公表すべきで、問題を甘くみすぎていた」と批判

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