地に墜ちた名門「阪急阪神」ブランド 身から出たさび…危機管理意識薄く (2/5ページ)

2013.11.3 06:00

大阪市北区の新阪急ホテル。阪急阪神ホテルズは、ホテル事業の現場に精通した生え抜きの藤本和秀新社長のもとで信頼回復と再生に取り組むが、道は険しい=10月23日午後、大阪市北区(頼光和弘撮影)

大阪市北区の新阪急ホテル。阪急阪神ホテルズは、ホテル事業の現場に精通した生え抜きの藤本和秀新社長のもとで信頼回復と再生に取り組むが、道は険しい=10月23日午後、大阪市北区(頼光和弘撮影)【拡大】

 しかし、内容は7年半の長期間にわたってメニュー表示と異なる食材を使った料理を提供した-というもの。記者クラブでは居合わせた記者が紙を置いて帰ろうとした担当者に説明を求め、ファクスを受け取った記者は電話をかけ続けた。

 だが、午後に急遽(きゅうきょ)開かれた記者会見に出席したのは営業企画部長と総務人事部長の2人だけ。会見では「だまそうとするつもりはなかった」と故意による偽装表示を否定し、利益目的ではないかと問われると、「むしろ高い食材を使っていたこともあった」と、従業員の認識不足が不適切表示につながったとの見解を繰り返した。

 ニュースはテレビも新聞もこぞってトップ扱いとした。報道がそこまで過熱するとは想定していなかったホテルズ側は「揚げ足を取られてしまった」(幹部)と感じ、24日に出崎弘社長(11月1日付けで辞任)らが出席して記者会見した。

詰めかけたマスコミからは時折失笑すら漏れた

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