地に墜ちた名門「阪急阪神」ブランド 身から出たさび…危機管理意識薄く (1/5ページ)

2013.11.3 06:00

大阪市北区の新阪急ホテル。阪急阪神ホテルズは、ホテル事業の現場に精通した生え抜きの藤本和秀新社長のもとで信頼回復と再生に取り組むが、道は険しい=10月23日午後、大阪市北区(頼光和弘撮影)

大阪市北区の新阪急ホテル。阪急阪神ホテルズは、ホテル事業の現場に精通した生え抜きの藤本和秀新社長のもとで信頼回復と再生に取り組むが、道は険しい=10月23日午後、大阪市北区(頼光和弘撮影)【拡大】

 阪急阪神ホテルズ(大阪市)でメニューと異なる食材を使っていた問題は経営トップの辞任に発展、「阪急阪神」という関西屈指の名門ブランドのイメージを大きく失墜させた。要因の一つとなったのは、ホテルズ側の対応のまずさだ。公表の仕方や遅れ、二転三転した説明…。お粗末な対応が消費者の怒りを増幅させ、顧客離れを招いたことは間違いない。地に墜ちた名門ブランドが再び輝きを放つ日は来るのだろうか。

 「揚げ足を取られた」

 10月22日午前。阪急阪神ホテルズと親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)のホームページに、「メニュー表示と異なった食材を使用していたことに関するお詫びとお知らせ」とのニュースリリースがアップされた。

 イベント案内や新企画など、発表側にとって“イチ押し”のリリースであれば、担当記者に直接電話がかかってくることが多い。

 トップが出席する会見など、重要度の高い案内も同様だ。だが、このリリースについては連絡はなく、常駐記者がほとんどいない記者クラブに配布と同時に、マスコミ各社にファクスが送られたのみだった。

会見では「だまそうとするつもりはなかった」と故意による偽装表示を否定

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。