一方、大丸と松坂屋を運営するJ.フロントリテイリングは1日、大丸札幌店(札幌市)に人気キャラクター「ポケットモンスター」の関連商品を扱う店舗「ポケモンセンター」を開設。幅広い年代の集客につなげる狙いだ。
J.フロントは大丸梅田店(大阪市)などで、「ユニクロ」や「東急ハンズ」などの専門店を出店。山本良一社長は「時代の変化に合ったブランドや専門店を探す」とし、今後も積極的に誘致していく方針だ。
大手百貨店4社が1日発表した11月の既存店売上高速報は、三越伊勢丹ホールディングスなど3社が前年同月比で減少した。日本百貨店協会によれば、売上高は10月まで8カ月連続の前年割れで、11月もマイナスの見通しだ。
ライフスタイルの変化や常連客の高齢化などで、衣料品や食品を中心とした従来の百貨店のビジネスモデルには限界も見え始めており、各社は抜本的な構造改革に迫られている。(大柳聡庸)