日清食品ホールディングス(HD)は10日、平成29年3月期の連結最終利益予想を従来見通し比5億円増の225億円(前期比16.3%減)になる見込みだと発表した。高価格帯の「カップヌードルリッチ」や「カップヌードルビッグ謎肉祭」のヒットによる売り上げ増が寄与する。ただ、ブラジル子会社の特別利益を計上した前期実績には届かない。
米大統領にドナルド・トランプ氏が就任する影響について 安藤徳隆副社長は同日の決算説明会で「法人税が引き下げられれば、米国事業はメリットが出る。他の施策は明言していないので見守らざるを得ない」と述べた。
営業利益は8億円増の278億円(5.3%増)に上方修正。円高のため売上高は従来予想の5千億円を据え置いた。国内では4月に発売した「カップヌードルリッチ」が累計1400万食を突破。通常のカップヌードルより3割ほど高価格のため、業績を押し上げている。
同日発表した28年4~9月期の連結最終利益は前年同期比12.9%増の122億円、営業利益は5.3%減の117億円、売上高は8.2%増の2358億円だった。