とりわけ所有者の平均年齢が高くなっている日本の仕様では、若者への訴求力を高める必要があると見る。世界ではトヨタの最量販車でも、日本では2007年を最後に販売首位から遠ざかっており、ブランドを支える新たな担い手の掘り起こしが急務だからだ。
英語で「花冠」を意味するカローラは、この半世紀に世界で4400万台を販売するなど自動車市場で大きな花を咲かせた。さらに次の50年に向けどんな大輪を咲かせるのか。歴代開発陣の「100年ブランドが続いてほしい」(6、7代目開発担当の斎藤明彦氏)との願いも乗せ、カローラ物語の新章が幕を開ける。(この連載は今井裕治が担当しました)