カローラ、次の50年へ新機軸 最大の課題克服へ「かっこいいクルマに挑戦」 (1/3ページ)

2016.10.19 06:35

トヨタ自動車の米国ミシシッピ工場で生産される「カローラ」。ブランドの位置づけは世界でさまざまだ
トヨタ自動車の米国ミシシッピ工場で生産される「カローラ」。ブランドの位置づけは世界でさまざまだ【拡大】

  • 1966年に発売された初代カローラ
  • 1983年に発売された5代目カローラ
  • 1987年に発売された6代目カローラ
  • 1972年に登場した派生車「カローラレビン」(初代)
  • 1983年に登場した4代目「カローラレビン」(通称ハチロク)
  • 1986年に発売された2代目「カローラII」

【カローラ半世紀】(下)

 ■「乗って楽しく見た目かっこよく」

 「地球人の幸福と福祉のためのカローラを」-。

 トヨタ自動車で初代カローラの開発主査を務めた長谷川龍雄氏(故人)が残した言葉は今も開発陣の胸に刻み込まれている。世界の人々の暮らしに役立つ最量販車であり続けるという志で、託された使命は後生に脈々と受け継がれている。

 日本で初代カローラが発売された1966年、「地球人のためのクルマ」として早くも海外展開が始まった。まず豪州向けの輸出を開始し、米国、カナダにも拡大。68年にはマレーシア、豪州での生産が始まり、その後も南アフリカやトルコなどへと広がった。今年8月時点では、世界16拠点の工場で生産。販売エリアは世界154カ国に達し、年約130万台以上を売るトヨタの「最量販車」としての地位を盤石にしている。

ブラジルやタイでは富裕層の高級車

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