電撃結婚も歓迎
ほかにも、ターゲットを絞り込むことで成功している企業がある。
15年創業のバリューマネジメント(大阪市北区)は、全国10カ所で歴史ある古い建物を改修するなどして、挙式や披露宴の会場として再利用。今年5月には、大阪で平成7年に開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の際に建設された大阪城西の丸庭園内の大阪迎賓館をリニューアルオープンした。NHK大河ドラマ「真田丸」にちなみ、戦国時代の衣装で行う挙式・披露宴も提案している。
きれいな建物より重厚感のある建物、歴史が好き-などといったニッチな層を狙った戦略が当たり、バリューマネジメント社の27年の売り上げは、前年比9%増の約47・4億円、28年は50億円を超える見込みという。
一方、エイチーム(名古屋市)は、20年から情報発信サイト「すぐ婚navi(ナビ)」を運営。国内外の約600会場と提携し、予約後の半年以内に式を挙げるカップルに対して、割引などを行うサービスを展開している。