天体観測を楽しむ「宙ガール」急増中 癒やし求め…おしゃれに (1/4ページ)

長野県阿智村の「天空の楽園日本一の星空ナイトツアー」。満天の星の美しさは格別だ(阿智☆昼神観光局提供)
長野県阿智村の「天空の楽園日本一の星空ナイトツアー」。満天の星の美しさは格別だ(阿智☆昼神観光局提供)【拡大】

  • カラフルなビクセンの双眼鏡「アリーナH」

 専門性が高く、男性中心の趣味というイメージが強かった天体観測を楽しむ若い女性が急増中だ。小さな双眼鏡を手に、友人たちとおしゃれに星空を鑑賞する「宙(そら)ガール」をターゲットにした観測イベントなども活況という。(櫛田寿宏)

 知識がなくても

 今月12日の夜、東京都の会社員、望月麻千子さん(37)は友人4人とともに千葉県市原市のキャンプ場を訪れた。バーベキューやチーズフォンデュ、ワインを楽しんだ後、地面にシートを敷いてみんなで寝転び、出現のピークを迎えたペルセウス座流星群を鑑賞。テントに泊まって自然を満喫した。

 2、3年前から星を見るようになったという望月さん。「美しい星空を見ていると無心になれる。天文学に関する知識がなくても楽しめますよ」

 「平成24年5月の金環日食をきっかけに、天体観測に興味を持つ人が増え、女性にも裾野が広がったようです」。こう語るのは、国立天文台天文情報センターの小野智子さんだ。

各地で開催されている観測会も活況