専門性が高く、男性中心の趣味というイメージが強かった天体観測を楽しむ若い女性が急増中だ。小さな双眼鏡を手に、友人たちとおしゃれに星空を鑑賞する「宙(そら)ガール」をターゲットにした観測イベントなども活況という。(櫛田寿宏)
知識がなくても
今月12日の夜、東京都の会社員、望月麻千子さん(37)は友人4人とともに千葉県市原市のキャンプ場を訪れた。バーベキューやチーズフォンデュ、ワインを楽しんだ後、地面にシートを敷いてみんなで寝転び、出現のピークを迎えたペルセウス座流星群を鑑賞。テントに泊まって自然を満喫した。
2、3年前から星を見るようになったという望月さん。「美しい星空を見ていると無心になれる。天文学に関する知識がなくても楽しめますよ」
「平成24年5月の金環日食をきっかけに、天体観測に興味を持つ人が増え、女性にも裾野が広がったようです」。こう語るのは、国立天文台天文情報センターの小野智子さんだ。