この年、光学機器メーカー「ビクセン」は、ピンクやグリーン、パープルなど5色をそろえたコンパクトな双眼鏡「アリーナH」を発売、さらに防寒対策のブランケットや座布団など宙ガールをターゲットにした商品を売り出した。
同社企画部の都築泰久部長によると、「宙ガール向けの観測会なども人気で、需要が高まっている」といい、コンパクトな双眼鏡は今年、約3万個が売れるヒット商品に成長した。
日本一の星空
各地で開催されている観測会も活況だ。
環境省の全国星空継続観察(18年度)で「星が最も輝いて見える場所」に認定された長野県阿智村は24年、春から秋にかけてスキー場「ヘブンスそのはら」のゴンドラを活用した観測イベント「天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー」をスタート。以降毎年開催されており、昨年は、期間中の参加者が過去最多となる約6万2千人を記録した。今年もすでに前年同時期を上回る人気ぶりという。