日本最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営するオウケイウェイヴは9月から、人工知能(AI)を活用した簡易医療診断を行う医療健康ポータルサイトを開設する。佐賀大の関係者などと設立した新会社「OKEIOS(オケイオス、佐賀市)」を通じてサービスを提供する。同社の中村享有希社長は「これまでの同様のサービスに比べてぐっと敷居が下がり、利用しやすくなった」と話している。
サイトを通じて問診を行い、回答や治療データ、日常的な消費カロリーといった患者の情報を集める。それを踏まえてAIを活用し、例えば「10年後に、この病気にかかる確率は50%」といったデータを提示。結果として病気の早期発見と医療費削減につながると中村社長はみる。
簡易医療診断を行う際に有効活用するのは、OKWAVEに蓄積された医療にかかわるQ&Aデータと、佐賀大が持つ医療データ。例えばOKWAVEには、アレルギーが発生した場合に「長時間、自動車の革張りシートに座っていて」といった回答が残されている。こうした情報と医療データをリンクすることで、より精度の高い情報の提供につなげる。