韓国政府がスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の爆発的人気にあおられる格好で、ゲーム産業に対する規制緩和を含んだ「ゲーム文化振興計画」を明らかにした。人材養成のマイスター高校なるものも設立するようだ。民間でもポケモンGOに対抗し、韓国アニメ「ポンポンポロロ」のキャラクターと拡張現実(AR)技術を融合させた「ポロロGO」を発売する計画が持ち上がった。他者の成功をねたんで国家を挙げて飛びつくという光景は、今年3月に囲碁の対局で人工知能(AI)「アルファ碁」に棋士が敗れたときにも見た。結局、この国の投資のあり方は“不変”なのだろう。
李前大統領「なぜあのようなものを作れないのか」
韓国紙、朝鮮日報(電子版)によれば、韓国政府は7月18日、「ゲーム文化振興計画」を発表した。ゲーム専門の人材を養成するマイスター高校を設立するほか、青少年について午前0時から6時まで無条件でゲームにアクセスできなくしていた強制的シャットダウン制(シンデレラ法)を親の選択制に変える内容を含んでいるという。
つまり、ゲーム産業に対する規制緩和である。韓国文化体育部の金鍾徳(キム・ジョンドク)長官は「ポケモンGOが出てくる環境を作らなければならない」と強調している。