三菱自・決算会見詳報(上) 相川社長「受注台数が半減」「これからの推定難しい」 (2/3ページ)

2016.4.27 21:10

三菱自動車 平成27年度(平成28年3月期)業績概況説明会見に臨む三菱自動車の相川哲郎社長=東京都港区の三菱自動車本社(伴龍二撮影)

三菱自動車 平成27年度(平成28年3月期)業績概況説明会見に臨む三菱自動車の相川哲郎社長=東京都港区の三菱自動車本社(伴龍二撮影)【拡大】

 田畑常務「(今期業績は)一体どのくらいの影響が最終的にあるのか見通せないと、予測が難しい。ひとついえるのは、3月末で自己資本比率は48%まで高まっている。この2、3年で財務健全性は大幅に強化されている。資金面は約4600億円の現預金がある。かつて有利子負債は多額のものがあったが、3月末で300億円以下なので、そういう意味で財務体質としては強いと思っている。どの程度の影響が出るかに応じて、必要な対応を考えていきたい」

 --軽自動車で協業する日産との今後の関係をどうするか。建設中のインドネシアの工場など投資の見直しはあるのか

 相川社長「日産とは(問題の)早期収束に向けて協議している。現時点でその先のことは話していない。インドネシアの新工場の立ち上げは現時点で計画通りすすめている」

 田畑常務「インドネシアはスケジュール通り工事をしており(進捗は)現在80%。プレス設備の設置も5月から始まる予定だ。来年4月に生産開始の予定に向けてすべてが順調に進んでいる」

 「他の投資計画でいうと、前期の設備投資は1千億円くらいだと思っていたが、約700億円だった。今期は同じくらいのレベル感を考えていた。車の会社として、成長投資はやるべきものはやらないといけない。(現時点で)何かプロジェクトで引っ込めることは考えていないが、全体の状況をみながら、ものによっては考える。是々非々の対応を考えている」

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