三菱自動車が2001年1月に、自社の燃費データ試験が法令と異なる不正な方法で行われていると認識していた可能性があることが27日、分かった。データ計測を担当する性能実験部がこの時点で、正しい手順と自社の方法のデータにどの程度違いが出るか比較試験をしており、同部関係者は不正な方法の使用を把握していたとみられる。
さらに07年2月には社内マニュアルを改定して正しい試験方法を周知したが、自浄作用は働かなかった。
法令と異なる試験方法は1991年に使い始め、最近まで続いていた。01年に比較試験をした理由ははっきりしないが、結果はあまり差がなかったという。このため不正な方法を使い続けたとの見方もある。
マニュアルは、正しい試験方法である「国内は惰行法」と示していた。性能実験部が案を作成し、他部門の意見を反映させた上でまとめた。