ヤフーが人工知能(AI)で株式運用を行う投資信託商品の販売を検討していることが4日、分かった。株価情報サービスなど各種サイトの検索結果を活用する。既に株式運用の実験を行っており、実績が出ていることから、金融庁の審査などを経て「早いタイミングで出したい」(宮坂学社長)と商品化を調整している。今年4月にヤフージャパン開設20周年を迎えたヤフー。他社にない強みとして各種サイトの豊富な検索結果を基にしたAIの活用を今後の事業の柱に位置付ける方針だ。
昨年11月に買収した投資運用助言会社で、ヤフーの利用者のさまざまな行動データを使ったAIによる株式運用を実験したところ、東証株価指数(TOPIX)を上回る結果が最近1カ月間、出ているという。