【2016春闘】有野正治氏、中畑英信氏に聞く (3/3ページ)

2016.2.25 06:00

有野正治氏

有野正治氏【拡大】

  • 中畑英信氏

 --ベアを実施しない選択肢もあるのか

 「現時点で議論していない。ベアは選択肢の一つだと思っている。ただ、ベアで固定費は増える。3000円上げると、グループ全体で年間75億円かかる。昨年が3000円、一昨年が2000円で、既に年間100億円の固定費増になっている。さらに上げれば負担は大きい」

 --ベアと一時金(賞与)に対する基本的な考えは

 「賞与は業績を反映して決める。ベアは物価を見ながら、社員のモチベーションや経済の好循環を考えて決める」

 --組合側のベア要求額は昨年の半分となる3000円だ

 「中国経済や先行きの不透明感、物価を踏まえて要求額は3000円にしたのではないか。想定より高い低いという思いはない」

 --組合側はサプライチェーン全体で賃金の底上げを要求している

 「電機は自動車のような業界ではない。それぞれが適正にやるしかない。非正規社員については各組合の要求に応じて回答する」

 --電機連合の春闘は主要6社による統一交渉が軸だが、東芝が離脱した影響はあるか

 「基本的に交渉は各社ごとだ。電機連合は電機産業として共通認識を持つ場所で、東芝の影響はないとみている」

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