司馬遼太郎没後20年 今こそ響く「この国のかたち」 NHKが2夜連続特番 (1/3ページ)

2016.2.11 17:07

執筆中の司馬遼太郎(司馬遼太郎記念財団提供)

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  • 大河ドラマ「国盗り物語総集編前編」から。織田信長(高橋英樹、左)と濃姫(松坂慶子)=(c)NHK

 今月、没後20年となる作家の司馬遼太郎。NHKは13、14の両日午後9時、総合で「NHKスペシャル 司馬遼太郎思索紀行 この国のかたち」を放送する。司馬が自著『この国のかたち』で問い続けた「日本、そして日本人とは何か」という思索を、日本各地に残る風習や司馬の未公開書簡の記述などからたどる。(本間英士)

 『この国のかたち』は、昭和61年から司馬が急逝した平成8年にかけ、文芸春秋で連載されたエッセー。日本の風土や文化、宗教、組織論など幅広い分野を、司馬が独自の視点と平易な文章で考察している。

 「司馬さんだったら今の日本をどう考えるのだろう、という思いが以前からあった。『この国のかたち』にはそのヒントが隠されていると感じるし、没後20年の節目に番組で取り上げることで、司馬さんのメッセージが輝くのでは」

 NHKの谷口雅一チーフプロデューサーは、制作の狙いについてこう語った。

日本人を特徴付けるものとして浮かび上がった、2つの“柱”

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