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ベッキーやSMAP報道 「どうでもよいこと」に使われた私たちの時間 (1/4ページ)

2016.1.20 05:30

バンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(かわたに・えのん)さんとのスキャンダルについての会見を終え退室するベッキーさん=2016年1月6日、東京都新宿区(山田俊介撮影)

バンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(かわたに・えのん)さんとのスキャンダルについての会見を終え退室するベッキーさん=2016年1月6日、東京都新宿区(山田俊介撮影)【拡大】

 【メディアと社会】

 13日からイタリアを訪れているが、インターネットで見ると、日本メディアの世俗的話題はタレントのベッキーさんの「不倫交際」問題と、SMAPの解散問題らしい。そんな話題は1年もたたずして忘れられるし、社会的にも目新しいことではない。しかし、「そんなこと」が、テレビを中心に国民的話題となり、石破茂(いしば・しげる)地方創生担当相までが「キャンディーズの解散に匹敵する。解散してほしくない」と、SMAPの存続を希望する事態となっている。

 しかも、それが通信社電として外国にまで流される。となると、この社会情報現象はタレントの人権とプライバシーという問題にとどまらず、日本社会のメディア規範(道徳)とその仕組みについて考える格好の素材となる。

 ベッキーさんの問題は、4日発売の週刊誌が2人の行動を写真とともに、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)交信内容まで入手して報道した。となると、その事実は否定はできないということになり、ベッキーさんの所属事務所は2日後の6日、記者からの質問なしとの条件で会見を設定。「ファン、関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを謝罪します」などと、本人にしゃべらせることになった。

ベルルスコーニ氏のスキャンダル報道では…

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