このため、日本で人気の高いトレーディングカードゲームの要素を取り入れたほか、全国に約3400万人いるスマホやタブレット端末向けのアプリユーザーを意識。「ルールはシンプルながら奥深いゲーム」(同社の木村唯人常務取締役)に仕上げた。同社は今後、賞金大会や海外向けに英語版の配信を計画しており、初年度の売り上げ目標を100億円に設定した。
eスポーツの観戦客も増えている。サブカルチャーの“聖地”である東京・秋葉原で国内初の専用施設を運営するSANKO(同千代田区)。14年に発足した国内プロリーグを主催・運営しており、加盟数は当初の4チームから6チームに増えた。8月に開催したeスポーツの大会は、1000人近いファンがゲームを観戦。同社のeスポーツ事業の売上高はここ数年で急増しており、20年の目標を20億円に掲げる。同社の鈴木文雄社長は「今後は大会の中継・配信事業を強化したい」と意気込む。