携帯大手3社、アイフォーン偏重が課題 市場に残る歪み…是正策の実効性疑問 (3/3ページ)

2015.12.17 06:30

携帯電話の販売現場では、キャッシュバック(現金還元)商戦が再び過熱している=11月29日、札幌市中央区

携帯電話の販売現場では、キャッシュバック(現金還元)商戦が再び過熱している=11月29日、札幌市中央区【拡大】

 アップルが携帯大手に求めるアイフォーン販売ノルマは「3社が扱うことになって当初より緩くなった」(携帯大手幹部)といわれるが、13年にドコモが販売を始めたときは「スマホの新規契約の4割」。販売台数から計算すると約500万台と推定される。

 その結果、大手3社が「実質0円」の横並び競争を展開。ソフトバンクの孫正義社長が「アイフォーンは日本が世界で一番安い」と胸を張れるのもアップルのノルマのおかげという皮肉な状況だ。

 大手3社が総務省の方針を受け、携帯販売の見直しを本気で考えるならば、アップルとの契約条件見直しが不可欠になる。アンドロイド端末とアイフォーンの「ダブルスタンダード」を解消できるかどうかが報告書の実効性確保の最大の試金石となりそうだ。(芳賀由明)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。