ビッグデータとＡＩ活用しアプリ収益化　メタップス・佐藤航陽ＣＥＯ (2/2ページ)

　－－海外展開に積極的だ

　「スマホの普及に伴い１１年から海外展開を本格化した。東京を含めて世界に８拠点を構えている。とくに海外の売り上げが全社売上高の５７％を占めている。今後はアジアを最重要地域として注力する。とくに中国は世界最大の市場なので、事業の成長のためにも積極的に進出していく。中国、韓国、東南アジアなどは文化的に近いので、日本のコンテンツが受け入れられやすい。地域・文化に応じたカスタマイズによって、アプリの収益化をグローバルで支援する」

　－－今後の展開は

　「データをさらに蓄積する。今は２億人分だが、１７年に８億人分まで増やす計画だ。これによって、購買情報、決済情報、生活情報などの質と量を上げる。今後普及が見込まれるウエアラブル端末への対応も考えている。データ蓄積を強みにデバイスの進化に合わせ、収益モデルを拡大していく。１５年８月期の売上高は４１億円だが、１６年８月期には倍増の９０億円を予想している。現在赤字の営業利益、経常利益、最終利益も黒字化を見込んでいる」（佐竹一秀）

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【プロフィル】佐藤航陽

　さとう・かつあき　早大法中退。大学在学中の２００７年９月イーファクター（現メタップス）を設立し、最高経営責任者（ＣＥＯ）就任。２９歳。福島県出身。

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【会社概要】メタップス

　▽本社＝東京都新宿区西新宿６－８－１　住友不動産新宿オークタワー３０階

　▽設立＝２００７年９月

　▽資本金＝４６億２８４６万円

　▽従業員＝連結８８人（１５年８月末時点）

　▽売上高＝連結４１億２６２５万円（１５年８月期）

　▽事業内容＝アプリ開発者向けプラットホーム運営など