原油安で大型車が人気だが、同社は「(シビックなど)中型車の需要も根強く、若者などを取り込みたい」と話す。
一方、日産自動車は来年半ばに発売予定の高級車ブランド「インフィニティ」のスポーツ用多目的車(SUV)「QX30」を初公開。同ブランドは10月まで米国販売が過去最高を記録しており、ラインアップを広げ、商品力を強化する狙いだ。マツダも大型SUV「CX-9」の新型車を公開する。
米国市場は、伸び悩む新興国とは対照的に好調で、各社は販売奨励金や低所得者向けローンを使って販売を底上げしている。ただ、「利上げされれば需要は冷える」(日系メーカー幹部)見込みで、商品力で差別化できるかが鍵になりそうだ。
景気回復を背景に米国市場は好調で、今年は過去最高だった2000年(約1740万台)を超えるとの見方もある。ただ、年内に利上げが実施されれば反動減も予想され、各社はアピールに力を入れている。(ロサンゼルス 中村将)