タカタの財務状況は悪化しており、9月末の現預金は548億円と半年で約140億円減少。今後、リコール費用が膨らむ可能性もあるが、記者会見した野村洋一郎取締役は「資金繰りは問題ない」と強調した。
一方、タカタがNHTSAと異常破裂の一因とされる硝酸アンモニウムを使ったガス発生装置(インフレーター)の生産中止で合意したことを受け、自動車メーカーでタカタ製装置の採用を見送る動きが拡大している。
トヨタ自動車の豊田章男社長は6日、「硝酸アンモニウムを使ったインフレーターは使用しない」とする一方、他の製品は「安全が確認できれば是々非々で考えたい」と述べた。