ホンダは27日、ハンドルや加減速の操作なしで走行する自動運転技術などの開発計画を発表した。2020年までに合流や車線変更など高速道路の入り口から出口までの自動運転を実用化。環境対応車では、水素で走る燃料電池車(FCV)のコストを低減してハイブリッド車(HV)並みに引き下げるほか、プラグインハイブリッド車(PHV)の能力を向上する。
自動運転ではカメラやレーダー、地図情報などを活用し、同一車線内で速度やハンドルを調整して走る技術を近く実用化する。ハンドルを握る必要はあるが、渋滞時に先行車両で車線がカメラから隠れても、GPS(衛星利用測位システム)情報で補正する。
28日に新型を公開するFCVでは、米ゼネラル・モーターズとの共同開発などでコストを削減。PHVは電気走行できる距離を現行の実用技術の約2倍となる100キロ程度に延ばし、環境性能を高める。
一方、ガソリンエンジンでも1000ccの小型ターボエンジンを開発。発熱量から動力への変換効率を引き上げ、燃費を大幅に改善する方針だ。