この日の発表会で、吉田守孝専務役員は「自動運転は車の概念を変える可能性がある。安全や利便性という本質的な機能に関係しており、自動車メーカーとして主体的に関わっていく」と強調した。
トヨタはこれまで運転手を必要としない無人運転には消極的とみられていたが、吉田専務役員は「高齢者やハンディキャップのある方にも移動の自由を提供したい」と述べ、より高度な自動運転技術の開発を進める考えを示した。
自動運転車をめぐっては、他メーカーも開発にしのぎを削る。日産自動車は16年に渋滞時の高速を、20年に混雑した市街地を走行できる技術を搭載した車両を投入する方針だ。海外勢でも、独アウディが17年に渋滞時の高速を走行する自動運転車を市販する。情報処理などを得意とする米IT企業の参入も相次いでいる。