LCC先進国である東南アジアのLCCの割合は3~4割。日本でも、関空では国際線に占めるLCCの割合が25%を超えるまでに成長した。ソウル線などアジアの一部では低運賃を武器にするLCCに押され、日系のフルサービスキャリアが運休になった路線もある。
ピーチの井上慎一最高経営責任者は「まだまだ潜在需要はある。この需要を顕在化させる」と意気込むが、国内LCCが誕生して4年目に入った日本の航空市場。日本に参入した外資系LCCは、やがて来る成熟期を見越し、「他の航空会社との提携もすでに検討中」と明かす。再編のうねりが静かに迫っている。(中山玲子)