独アウディ、17年に「自動運転車」市販 IT巻き込み競争加速  (2/2ページ)

2015.3.11 19:00

 一方、日産自動車は、惑星探査に使う自動走行車のノウハウを持つ米航空宇宙局(NASA)と共同で技術開発。20年には混雑した市街地を走行できる自動運転車を投入する計画だ。トヨタ自動車なども試験車両を発表している。

 自動運転は居眠りなど人間のミスによる事故を防ぎ、状況に合わせた運転で燃費改善や渋滞緩和も期待できる。すでに、自動ブレーキや走行レーンをはみだした際にハンドルを戻す機能など、ドライバーの運転を支援する技術は搭載が進んでいる。

 異業種の参入も目立っている。センサーを使った情報収集や制御、ネットワークとの連携など、ITの果たす役割が大きいからだ。米インターネット検索大手グーグルはドライバーがいなくても走行できる自動運転車の開発を進める。

 事故が起きた場合の責任など課題も少なくないが、日本政府も新たな産業として成長戦略に位置付ける。アウディの投入で、各社の実用化に向けたスピードは加速しそうだ。

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