NHKの籾井勝人会長は5日の定例記者会見で、慰安婦問題と放送をめぐる発言が波紋を広げていることについて「私の話し方に問題があり、今からアナウンス室で話術の勉強をさせてもらいたいと思っている。私のしゃべり方が乱暴で、みなさんを誤解させている面があることは心から申し訳ない」と陳謝した。
一方、2月でNHK経営委員を退任した早稲田大の上村達男教授が「籾井会長の発言は政府の姿勢におもねるもので、放送法に反する」と述べた今月3日付の朝日新聞の記事について、籾井会長は「間違いだ。どこが違反か言ってほしい」と反論。「私の発言よりも、どういう放送がなされているかが重要だ」としたうえで「この一年、私は一回も政府から干渉されていないし、政府におもねって番組を作れと言ったこともない。いつの間にか、私が政権に近いという構図ができあがっている」と述べた。