来日しているタイ暫定政権のプラユット首相は10日、東京-新大阪間を東海道新幹線「のぞみ」の最新車両N700Aで移動した。プラユット首相は中国でも高速鉄道を利用しており、「乗り比べ」(タイ政府高官)をした形だ。
タイは昨年5月のクーデターで追放された前政権が新幹線などの高速鉄道導入を計画していたが、プラユット政権はいったん見送り、鉄道網整備を進める方針。高速鉄道導入も将来的には視野に入れている。
のぞみに乗り込んだプラユット首相は東京駅構内の商業施設について「参考にするべきだ」などと語った。新大阪駅で降車後には「(新幹線は)素晴らしい」と感想を述べた。
首相同行のタイ高官は「日本の技術に対する信頼はあるが、予算の問題もある。高速鉄道を導入することになったら、全ての要素を総合的に判断することになるだろう」と話した。