前日に赤字決算と1月の売上状況などを発表した日本マクドナルドホールディングス(HD)の株が6日午前の東京株式市場で一時、4%超の値下がりとなり、2500円を割り込んだ。1月14日以来の安値水準。
前日終値の2603円に対し、2.8%、73円安の2530円で寄り付き、しばらく後に4.1%、108円安の2495円まで値下がりした。その後は2500円台に戻している。昨年来安値は今年1月13日につけた2451円。
中国産の期限切れ鶏肉問題や異物混入の相次ぐ発覚で客離れが止まらず、5日に発表された前12月期の連結最終赤字決算と、1月の全店売上高が前年同月比38.6%もの大幅な減少だったことが悪材料となり、大きく売りが先行している。
市場関係者は「4割減という既存店売上高の大きな下落幅は、消費者が『ノー』を突きつけているのと同じ。客足を戻すのは容易ではなく、今年いっぱい既存店売上高の前年割れが続いて、2015年12月期も前期を上回る額の赤字になる可能性がある」と話している。