日本マクドナルドホールディングス(HD)のサラ・カサノバ社長は5日、東京証券取引所(東京都中央区)で開いた決算発表会見で、今年に入って相次いだ異物混入問題に「お客様に多大なご迷惑をかけた」と謝罪し、頭を深々と下げた。この問題が発覚後に公の場で謝罪するのは初めて。
この点についても「本日までおわびする機会を持たなかった。これについてもおわびする」と謝罪。「お客様に対して信頼を取り戻すことが最優先課題」と改善に取り組む考えを示した。
異物混入問題は、今年1月上旬に青森県で販売したナゲットにビニール片が混入していることが問題となった。これを皮切りに、それ以前にも大阪府の店舗で、「マックフライポテト」の中に人の歯が混入していたり、福島県の店舗で昨年12月、デザートにプラスチック片が混入し子供が口の中を切るけがをしたことが相次いで発覚した。
食品の衛生問題に関わるにも関わらず、カサノバ社長はこれまで、マスコミには登場せず、トップの責任をめぐって批判されていた。