日本マクドナルドホールディングス(HD)が5日発表した2014年12月期の連結決算は、営業損益が67億円の赤字、最終損益が218億円の赤字に転落した。営業赤字は41年ぶり、最終赤字は11年ぶりとなった。この日発表した1月の売上高が上場以来最大の落ち込みになったこともあり、今期(今12月期)の業績予想は「未定」とし公表しなかった。
同社は今年に入って、チキンナゲットへのビニール片やマックフライポテトへの人の歯などの異物混入問題が相次ぎ、客離れが加速している。1月の売上高は前年同月比38.6%減だったと同日発表した。今後の状況について合理的な判断ができないとして、異例となる通期見通しを非公表とした。
14年12月期の売上高は前期比14・6%減の2223億円。営業損益、最終損益とも赤字となったが、前年からの販売不振に加えて、7月にチキンナゲット用の中国鶏肉工場での期限切れ問題が発覚し、大きく販売が落ち込んだ。その前の期の13年12月期は営業黒字115億円、最終黒字51億円だった。