IPAによると、ウイルスに感染する場合、感染源は主に、(1)知らない人からのメールに記されたURLや添付ファイルを開く(2)見た目では気づかないが、実は改竄(かいざん)されたサイトにアクセスする-の2つ。サイトの場合、以前は、いわゆる「怪しい」サイトに注意を払えばよかったが、最近は有名企業の正規サイトが改竄される例もあるため、一層の注意が必要となる。
脆弱性対策はまず、修正プログラムを入れ、全てのソフトをアップデートすることだ。ただ、トレンドマイクロ社の調査によると、ソフトを常に最新の状態に更新しているユーザーは全体の半数にとどまる。同社シニアスペシャリストの高橋昌也さんは「脆弱性を放置するのは、家での防犯に例えると、窓が割れている状態。いくら窓の『鍵』に相当するセキュリティーソフトを入れていても、ウイルス感染のリスクは飛躍的に高まる」と話す。