ウイルス対策ソフト大手、トレンドマイクロは、購入したパソコンやスマートフォンなどを自宅で起動すると、利用者本人が申し込みをしなくても対策ソフトが自動的に導入される新サービスを開発した。来年、日本国内で販売する。
インターネット上で情報管理するクラウドから家に置いた専用装置(ルーター)を通じて、対策ソフトがIT機器に送信される仕組み。「家族全員が安心してIT機器を使えるように、利便性を追求した」(同社の大三川(おおみかわ)彰彦副社長)という。
スマホの普及でITに詳しくない高齢者や子供も気軽にインターネットを使えるようになり、ウイルス対策ソフトを提供する企業同士の競争も過熱している。米インターネットセキュリティーソフト大手、マカフィーは昨年9月、クラウドにある個人情報を本人の顔や声の認証などで閲覧できる有料サービスを開始。ロシアのカスペルスキーの対策ソフトには、ウイルス感染したホームページ(HP)をクリックしようとすると、URLのアドレス表示の色が変わり警告する機能がある。