シャープ社長の表情が冴えぬワケ 忍び寄る「2年目のジンクス」 (2/5ページ)

2014.11.23 07:16

平成26年9月中間連結決算について説明するシャープの高橋興三社長=東京都港区

平成26年9月中間連結決算について説明するシャープの高橋興三社長=東京都港区【拡大】

  • 平成26年9月中間連結決算について記者会見するシャープの高橋興三社長=東京都港区

 中国のスマートフォンメーカーへの中小型液晶パネル販売が好調だったが、国内で白物家電や太陽光パネルなどが苦戦し、本業のもうけを示す営業利益は13・6%減の292億円とふるわなかった。売上高は1・1%減の1兆3276億円で、売上高の27年3月期通期の予想は3兆円から2兆9千億円への下方修正に迫られた。

 決算発表に先立ち、高橋社長が社内へのメッセージで「第1四半期は決して順調といえる水準ではなく、第2四半期も大変な苦戦を強いられた」と打ち明けた通りの厳しい内容だった。

 落とし穴

 2年目のジンクスに陥っているのではないか-。

 実は、シャープ経営陣は収益力の回復に陰りがみえる業績について金融機関からこう指摘されたという。

 その金融機関によると、経営危機に陥った企業のうち短期間で「V字回復」を果たすのは4分の1程度にすぎず、残りの大部分は経営再建に手間取って危機的な状況を深刻化させることが多いという。

疲れたりして失速して業績が伸び悩むケースが意外に多い

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