セブン&アイ・ホールディングス(HD)がグループの百貨店、専門店などで取り扱う商品のネット通販で、最速で当日中に、購入者の指定した「セブンーイレブン」で受け取れるサービスを始めることが29日、分かった。
来年秋にも首都圏のセブンーイレブン約7000店でスタートし、順次拡大する。店舗での受け取りは送料無料とする。
ネット通販各社は、商品引き渡しの短期間化を進めているが、同社では、既存の配送インフラを活用するコンビニ受け取りを強化し、ネット通販自体の利便性を上げる考えだ。
セブン&アイでは埼玉県久喜市にグループのネット事業の物流拠点を近く稼働させる。ここにイトーヨーカ堂、そごう・西武、ロフト、赤ちゃん本舗などの商品を集める。各社に入ったネット通販の注文に応じて、指定されたセブンーイレブンの店舗に商品を搬送する。午前7時までに注文された場合、当日の午後7時には店頭で商品を引き渡せるようにする。このサービスでは自宅への配送も可能だが、即日は不可能で、有料となるもよう。