KDDIは27日、音質が優れた高速通信規格利用の通話サービス「VoLTE(ボルテ)」を12月から提供開始し、対応する冬モデルのスマートフォン2機種を発売すると発表した。
ボルテはNTTドコモが6月に開始し、ソフトバンクも12月に始める予定だが、KDDIは音声通話と同時にデータ通信も行えるボルテの仕組みを生かし、通話相手とスマートフォンの画面をシンクロ(同期)させるといった新機能を導入。「携帯各社の似通ったサービスの中で、自慢できる差別化ポイント」(田中孝司社長)として訴求する考えだ。
ボルテは高速データ通信に用いる「LTE」規格を利用し、従来の音声通話より広い音域をカバーすることで音質を高めた通話方式。KDDIは、先行するドコモと同様に現行のLTEと同額の料金プランでサービス提供し、同方式に対応する京セラと韓国LG電子のスマホ計2機種を12月上旬に発売する。
対応スマホでは、他社の携帯や固定電話も含め最大30回線での同時通話が可能。対応スマホ同士でシンクロ機能(来年2月開始予定)を使えば、通話をしながら、相手のスマホに同じ地図アプリの画面を表示したり、旅行先で撮影している動画を相手のスマホに生中継することができる。