2014.10.3 05:49
米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新モデルが発売されるたびに繰り返される「実質0円」販売や高額の下取り制度などの影響で、国内の携帯電話の中古端末市場は新品の端末出荷台数全体の3%前後にとどまっていることがわかった。下取り端末のほとんどが海外に転売されるうえ、通信サービスを自由に変更できるSIMロック解除端末が普及していない状況のままでは、国内の中古端末市場が一定の規模に成長するまでは時間がかかりそうだ。
市場調査会社のMM総研が2日発表した中古端末市場調査によると、2013年度の中古携帯電話端末市場は141万台、タブレット端末を含めると179万台だった。うちスマホは85万台で前年度比2倍強に伸びた。
しかし、中古携帯電話端末は携帯電話全体の出荷台数(3941万台)の3.6%、スマホは2.9%に過ぎない規模。中古端末購入者4万5000人を対象に実施した調査では、中古スマホの購入経験者は2.2%に過ぎなかった。