光回線を利用した映像配信サービス「ひかりTV」を手掛けるNTTぷららは3日、現行のフルハイビジョン映像よりも4倍きめ細かい「4K」の映画や番組を27日に配信開始すると発表した。4Kの商用サービスは国内初。見たい映像を選ぶ「オンデマンド」方式で、サービス開始時には110本以上の作品を視聴できる。
4K作品や番組は、作品約9000本を見放題の「お値うちプラン」(月額3780円)など既存契約のまま視聴が可能で追加料金は不要。4K作品は自主制作するほか、TBSテレビやテレビ東京も番組を提供する。NHKの番組も別料金で視聴できる。
4Kは、衛星放送の「スカパーJSAT」も来年3月に開始する予定。NTTは、ぷららが衛星放送やケーブルテレビに先駆けて始めることで、グループの光回線契約の増加を狙う。
4Kの視聴には対応型のテレビやチューナーが必要で、ぷららの板東浩二社長は「家電メーカーとタイアップして普及を促したい」と説明。会見に出席したシャープやパナソニックなどの担当者らも「高精細映像の魅力を伝え、『地デジ特需』後のテレビ販売低迷を脱する好機につなげたい」と期待を込めた。