富士重工業は10日、米国での販売台数が2014年に暦年ベースで初めて50万台を超えるとの見通しを明らかにした。当初予想した46万台を4万台上回る。現地で6月に発売した新型レガシィの「アウトバック」などスポーツ用多目的車(SUV)を中心に売れ行きが好調で、6年連続で過去最高を更新するのは確実という。
米国は富士重にとって、総販売台数の5割以上を占める主力市場。近藤潤副社長は同日、記者団に「(運転支援システムの『アイサイト』など)安全性能に対する高い評価やディーラーの頑張りで、想定を超えて売れている」と説明した。
8月の販売台数は5万246台と、1カ月としては全ての月を通じて過去最高を記録。このうちセダンを含めたレガシィシリーズは約3割を占めた。